キスツス

Words & Music : Keikyu Kakuta

校庭の隅を見てた あの日から遠くなる落書き
遠ざかる夢に泣いた 忘れない思い出

笑う声は いつか聞いたようなトーン
タバコの香 この場所には似合わないの
叱る 声だけ 過去形に変わるよ

どうしても 埋められないの 空のおもちゃ箱
チャイムが 鼓動のリズムと ずれたまま
涙が 止められないの 息がはみ出して
筒の中 充ちるしずくの色が 悲しいな ねぇ先生

窓越しの電波ラジオ あの陽射し ふわり満ちてゆくの
まどろむ午後の退屈 忘れたい思い出

狭い部屋は いつも夢の匂いこもる
秘密の願い この場所から 救い出して
紡ぐ 思い出 過去へ連れて逃げて

どうしても 止められないの 放課後のしじまに
あてどない 孤独のリズムが 触れたまま
願いが 叶えられないの 夕焼けあかね空
うすらいの 割れ音が聞こえるよ 悲しいなあ ねぇ先生

どうしても 埋められないの 空のおもちゃ箱
チャイムが 鼓動のリズムと ずれたまま
白衣の ほつれる糸を 直してあげたい
部屋の中 困り顔をしている 大丈夫 ねぇ先生